ブログを始めてみました。

はじめまして。ワタナベです。

唐突ですが、村上春樹さんのデビュー作『風の歌を聴け』の冒頭に、

「僕は文章についての多くをデレク・ハートフィールドに学んだ。」

という文があります。

どうして唐突にこんなことを書いたかといえば、理由は三つ

  • 僕のハンドルネームが同じく春樹作品である「ノルウェイの森」の主人公から取っているという軽い自己紹介ができるから(今できましたね笑)
  • なんの取り柄もない大学生の、超がつく程の駄文であるため、始まりくらい多少強引でないと忙しい中最後まで読む気になんてならないだろうと思ったから
  • これから話す内容に関わるから

とまあ、こんなわけです。話を戻します。

調べればわかることなんですが、「デレク・ハートフィールド」なんて作家は実在しない。村上春樹さんが作り出した虚構の作家なんですね。

この虚構を基盤にして物語が展開していく、基盤が虚構なんですからそこから語られる物語も当然虚構的になっていくんですよね。こういうシステマチックなフィクションの文章がうまい。こんな構造で文が書ければなぁって思う。

何が言いたいかって、僕はフィクションを書くのがすごく苦手って話なんですよね。

今住んでる寮の同期や先輩の力を借りて、僕が脚本を書いたラジオドラマをYouTubeにあげさせてもらった事もあるんですけど(Radio TENETというチャンネルです!)、これがほとんど僕の実体験でして。大した経験もない今、もう次何を書いていいのやら、、という感じです。

そこでフィクションを書くために必要なものが何かを考えて見たんですけど、『君の名は。』にせよ、『スターウォーズ』にせよ、物語の中での「ルール」があるんですよね。「夢の中で入れ替われる」とか、「フォースとかいう力が使える」とか。それが現実的でないにせよ、登場人物たちが従っていて、なおかつ見ている人が納得している「ルール」がある。

そもそも一つの「ルール」に則って書くという事自体が、フィクションを書く第一歩だと思うわけです。

そこで、僕もブログを書くに当たって一つ「ルール」を決めようと思います。

それは「一回のブログで必ず一つだけ嘘をつく事

僕は基本的に実際の体験や感じたことを書いていきたい(というかそれ以外書けない笑)と思うのですが、現実の自分の世界線からは少しずれたフィクションを書けるようになることが個人的な目標です。

読んでいただいた皆さんには、そんな僕が書くフィクションに僭越ながらお付き合いいただけたらなぁと思っているので、よろしくお願いします!

 

ところで第一回の記事である今回も一箇所「嘘」を実験的に仕掛けておいたつもりなのですが、最後まで読んでいただけたということは、僕の文章は、少なくとも「超がつくほどの駄文」ではなかったのではないでしょうか?でもこの嘘は皆さんにここまで読んでいただいて初めて成り立つんですけどね。

なんだか高飛車なエンディングになってしまいました笑 ではまた。